2008年度第1回日本版医療MB賞研究会

昨日から、2008年度の日本版医療MB賞研究会がスタートしました。毎年、9月スタートなのですが、将来的にスタートを4月にしたいので、徐々に前倒しをしました。
今回は、多摩大学の真野先生に、研究会の主旨も含めて、現在の病院経営に経営品質の視点を入れる意義について語っていただきました。その後、民間の事例研究として、四国管財の荒川マネージャーにお話をいただきました。

印象に残っている話は二つ。
四国管財さんは、清掃を主体としてビジネスを展開しており、彼女自身も清掃の仕事からスタートしました。あるとき、病院の清掃をするようになったのですが、その病院の院長は日々清掃している彼女に一回も目を合わせなかったとのことです。その経験も参考にしたのか、会社の行動指針には、「誰とも平等に対応する」という言葉が入っています。相手やお客様がたとえ無視をしたり、ひどい態度をとっても、私たちは対応に差をつけずに仕事をしましょう、という心がけです。ヒトとして、レベルが一段違いますね。もちろん別の病院では院長さんはじめ、多くのスタッフと心からの挨拶ができるようです。

もう一つは、「契約以外のところが汚い場合は、どうするのですか?」との質問に対して、オーナーさんとのミーティングの中で、契約料金の範囲で、別の箇所のお掃除する頻度を減らして、汚いところをお掃除させてもらうように交渉します。と答えられました。特に看護師のミーティングなどで、ここはいいから、こっちをといった形で、工数が増えない形で対応するそうです。更に、ヒトは習熟するので、6ヶ月もするとより短時間でできるようになる、そのときはあまった時間でお掃除しても問題ないところを確認をしながら増やしていく、とお話されました。この話には感動しました。

仕事は確かに習熟すると、時間が短縮できます。その分をお客様のために活用するという視点は勉強になりました。私も心がけようと思いました。参加者の病院は、ぜひあすこにお願いしたいと思ったことでしょう。
とても良いお話をいただきました。

次回は、8月22日(金)18:00から、倉敷中央病院の方にお話を聞く予定です。

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