最古にして最新たれ

経営品質学会で、吉字屋本店 18代目高野孫左衛門さんの話を聞きました。

謙信が信玄に塩を送ったとき、取りに行った人が創始者で
そのときに信玄から小判の吉の字を使うことを許されたそうです。
そこから、塩、油、ガソリン、車の販売と徐々に広げ、400年以上続いている
会社です。

お話しのポイントは
自分で管理できない環境分野の変化を憂いてもしょがない。
それよりも自分の意思で管理できる、
製品戦略、価格政策、告知活動、販売促進活動に焦点をあてていたことが
長く続いた理由だそうです。

製造業は、技術の伝承に意味があり、劇的な変化があるので、先の見える区間での
競争になる。一方、商業は暖簾や信用を伝承し、静的な変化に対して、駅伝競走を
するようなもの。先代から受け取ったたすきを一つでもポジションをあげて
次につなげるのが大事だということです。

生活に欠かせない、という視点で次に何が求められるのか、
そして誰とパートナーを組むのか、
そういう視点でビジネスをしているそうです。

トヨタの車を扱おうとした当時、先代が話しをしていた神谷さんという
トヨタの販売の神様のご子息が、今の社長に話しかけてくるという
人の縁を互いに大事にすることの重要性も話してくれました。

一つのことをやり続けると、見えてくる筋というものがあるそうです。
地域社会にとけこんだ素晴らしい会社に触れることができました。

経営品質の仲間といい話だったね、とかたりあいました。

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