フェアプロセス

経営の質を高めるための重要な要件としてフェアネス
という概念がある。フェアは公正という意味であるが、
内外に対して公正であることを意味している。

内部に対する公正であるというのは、ものごとを決める
際に公正であるということだ。公正にする行いのことを
フェアプロセスと呼んでいる。

フェアプロセスで重要なことは、W・チャン・キムの
定義とは異なるが、

1.意思決定に際して、意見を求められ、意見を述べる
 機会があり、その内容が尊重される

2.意思決定者やスタッフの恣意的・収集の手抜き情報
 にならないように正確な情報を集め、誤りはいつでも
 訂正されるようになっている

3.社員に敬意をもって意思決定の背景を、やらされ感
 を感じさせないように丁寧に説明する

ということではないだろうか。

フェアプロセスの一番の効果は、
社員が経営者を信頼するということである。
信頼関係が構築できればリーダーシップは発揮しやすい。

組織の変革にはフェアプロセスの概念が不可欠である。
これから数回に分けて、どのようにフェアプロセスを
実現できるか、その方法を紹介したい。

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