JHQC 第一回研究会

2009年4月24日 18:00

JHQC第一回研究会が行われた。昨年までの日本版医療MB賞研究会を発展的にし、解消し、発足したものである。今年は、例年の研究会、視察団、導入ゼミに加え、新たに認証されたクオリティクラスメンバー内でのベンチマーキング勉強会が始まる。

今日のゲストは、会津若松経営品質大賞を受賞した、東山温泉の「向瀧」社長の平田裕一氏である。旅行代理店をやめて、会社に戻ってきてからの彼の経営改革についてのとても良い話を聞いた。

彼が戻ってきた当時の向瀧は、重要文化財の建物と会津藩指定の湯にあぐらをかき、意識の低い従業員によるサービスを見て、将来を危ぶんだ平田社長は、変革することを決めた。旅館協会の仲間と離れ、従業員からは体よくあしらわれながらも、インターネットでの受注システム開始、カラオケの廃止、旅行代理店との取引を廃止するといった改革を一気に行った。

ついていけない社員が板長を含め、大量に離脱し、つらいときを我慢しながら、自分を信じ、素直な社員に繰り返し思いを伝えて、育てて少しづつ改革を進めていった。

彼は経営品質に出会い、変わった。
経営品質を実践していくこととは、日々の活動や意思決定の中で、8つのカテゴリーを意識して行動することであった。大上段に構えて仕組みを変えていくことではなくても、社長の思考が8つのカテゴリーから判断できるようになり、小さなことの判断を軸をぶらざずに行ってきたことが、功を奏した。

今では、社員が進んで行動をし、社長に提案をして、よりお客様に満足いただくサービスを実践している。お客様との心温まるストーリーが会社の成長と共に増え、それを紹介された私たちは涙なしには聴けなかった。皆が幸せに仕事をしている会社になっていったことを実感した。

経営品質の取り組み方にもいろいろある。医療経営のやり方にもいろいろある。しかし、皆がこのような素晴らしいストーリーに出会い、幸せに仕事のできる病院を作りたいと思って家路についたと思う。

平田さん、ありがとう。

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