医療の質はどこまで見えるか

先日、東京大学公共政策大学院主催「医療政策教育・研究ユニット」創設記念シンポジウム「医療の質はどこまで見えるか~データ活用で拓く将来像~」に参加してきた。

基調講演として、日本心臓血管外科手術データベース機構代表幹事の高本眞一三井記念病院長、中央社会医療協議会会長の遠藤久夫学習院大学教授、研究ユニットの辻哲夫客員教授、大熊由紀子国際医療福祉大学大学院教授の4名、その後、研究ユニットの井伊雅子客員教授、岩本康志大学院教授も加わってのパネルディスカッションを埴岡さんが研究ユニット客員教授として仕切っていました。

個別の内容は別として、私にとっては、クオリティクラスの認証の中での医療の質の問題をどこまで求めるのかを考えるうえで、以下のような発言が参考になった。

・医療の質は生活の質を満たすためにある。その点で、アウトカムとしての生活の質に関する評価や 患者満足度というデータは非常に重要である。

・ここに来て良かったということも大事だが、自分も治療に参加しているのだという認識でいることが これからの医療において非常に大切であり、そういう意識である人の満足度を大事にすることも 検討する必要がある。

・技術の質も大事であるが、細かい説明をきちんとするなどの質も大事である。

・ES調査も満足ということもあるが、患者と共に生きる気持ちなども重要なES指標である。

・カテゴリー6では、DPCデータをどのように活用しているのか、といった点を事例的に要求する 可能性もある。

・在宅とのつながりの程度などは、医療の質か、地域貢献かで要求する必要もある。

・情報公開という面で、自分たちの情報を必要な研究に開示したり、地域に対して開示する姿勢なども 医療の質を高めるという視点から重要である。

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