JHQC BM研究会 昭南病院訪問

先週、JHQCクオリティクラスメンバー限定のベンチマーキング
(BM)研究会が、鹿児島県曽於市大隅町の医療法人愛誠会
昭南病院で開かれた。高齢化率が45%を超える地域で、医療
を支えているAクラスメンバー病院である。

今回は、JHQC基準カテゴリー1のリーダーシップと4の戦略の
策定をテーマに、朝戸院長と鶴田経営企画部長からお話を
聞き、参加メンバーの取組を共有し学習したが、とても素晴ら
しい会となった。

人を大事にする病院にしたい、できれば院長に誰もがものが
いえる病院にしたいと考え院長に就任した院長であるが、内部
留保が底をつき、赤字のため職員のボーナスに手を入れざるを
得ないというところからスタートされた。収入にあったコスト構造
にするのは経営者の重要な責務であるが、院長はそこで逃げ
なかった。職員に対して本気で話し合った。

病院を変えていかなければいけないと感じた院長は、本音の
コミュニケーションを心掛けた。職員に対しては、「医師がいない
を医療は成り立たないのだから、えらい。だからそういう処遇を
する。しかし、医師は他の職員を食わせる立場でもある。
だから責任を感じて仕事をしてもらわねばならない」とし、
経営は関係ないする医師に対して、それではいくら仕事をしても
意味がない、とはっきりいうようにした。

所属長に対しても院長がダメだというなら、いつでもやめる
から言ってほしいと常日頃からいっている本音のコミュニケーション
が機能し、さらに思いを仕組み制度にして後押しする鶴田さんの
知恵と、本音のコミュニケーションを通じて、共感し
行動を変える職場のメンバーの思いがうまく交流し、
病院の姿が変わってきている。

これからの変革が見逃せない病院の一つである。

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