ピーター・センゲの話を聞いて


5月から6月にかけて5週間、MITのIMP(インターナショナルマネジメントプログラム)に参加してきました。
これは、MITのエグゼクティブエデュケーションのコースのメインプログラムで
MBAや修士・博士課程した人を対象に、グローバルでの経営を学ぶ機会を提供するものです。
その第三週の月曜日、6月11日に、ピーター・センゲ教授の話を伺う機会がありました。ご存知のとおり、ピーター・センゲはその著作「5th Dicipline」で学習する組織の重要性とそのあり方を説き、経営に世界的に影響を与えた人物です。

彼の話のポイントは
「集団的な習慣について、我々はよく知っているが、かえることができない。リーダーは変化を促進するが、まるで機会を扱うかのように変化を促進させてしまう。組織の中でも、機械や設備、金は確かに管理可能であるが、人は管理できない。人材という言葉も結局は人を材と見ている。それでは何かがかけている。

組織を人のシステムとして見よう。利益は何のためにあるのか?より深い目的のためではないのか。お互いが助け合うシステムとして組織を考える必要がある。人を大事にする会社では、皆他人を思いやる。皆、人に助けて、といいやすい環境が整っている。文化のマネジメントを考えても、機械的な視点でけではなく、もう一つの現実である、人の集団であることを理解しなげればならない。皆、測定はできる。しかし、もっと多くのことに注意を払わなければならないのである。そのためには、時間をかけなさい。スローダウンしなさい。

人をリードするコアの能力は、第一に向上心(個人的に熟達した知識を持つことやビジョンを共有すること)、第二に思慮深い会話(メンタルモデルをアンラーニングする)、第三に複雑さを理解する(システムシンキング)である。時間を取って、人々に尋ねることが重要である。VISAは、階層構造ではなく、様々な会社のネットワークから生まれた民主的な組織である。多くの間違いやバランスに欠くこともあったが、組織として適切にコントロールされていた。しかし誰も個人としてコントロールされていたわけではなかった。」

私は、こうした経営に共鳴しています。ぜひ多くの組織がこのような経営を行えるようにお手伝いしたいものです。

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