経営品質学会で感じたこと

昨日、経営品質学会春季大会に出席しました。

要請を受け、昨年から理事となり、初めての大会でしたが、
いきなり司会に指名され、びっくりしました。

本当に経営品質の学会なのかというテーマでの議論もありましたが、
面白い議論もありました。

医療に関する発表もありました。
過剰病床地域にある病院の成功戦略事例研究の
発表でした。その病院は脳外科に特化し、救急を断らないが、
なるべく外来は受けず、紹介で受け入れる形にして、地域連携がうまく
行っており、徐々に脳外科に関する高度な手術件数も増えてきており、
毎年黒字になっているとのことでした。

発表者にうかがったところ、施設があまり新しくないようですが、
建て替えは考えずにやるようだと説明されました。

私は少し残念な気分となりました。
というのも、日本の医療の質に関して、高いかどうかは判断材料はありませんが
物足りないのは、ハードウェア、空間デザイン、治療環境ではないかと
感じているからです。

徐々に地方の大病院などすばらしい環境になっているところも
増えてきましたが、まだまだ充実とまではいえません。
この点では、韓国やタイ、シンガポールなどにも
劣る状況になるのは時間の問題ではないかと危惧しています。

こうした環境は治療への影響も否定できず
(よい環境であれば、気持ちも落ち着く)
投資できる環境にあれば、医療の質の向上、QOLの向上のためにも
考慮して欲しいからです。

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