クオリティクラス Sクラス認証病院発表

今週、3病院がJHQCクオリティクラス Sクラス認証を受けたことが発表されました。http://www.jhqc.jp/news/2011/7/6.html

Sクラス認証は、これまでのAクラス認証とは異なり、
全ての基準を当てはめたアセスメントにおいて、一定水準をクリアした
病院に認証されるものです。

多くの認証制度とは異なり、結果が出ていないと認証されないことが
特徴です。特に患者を主体とした顧客満足度、従業員満足度、そして財務結果
のアウトカム御三家が高い水準であることや、数値が向上していることが
必要要件となります。

認証された3病院は、
医療法人財団献心会 川越胃腸病院
医療法人 清和会 長田病院
社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部 福井県済生会病院
の3病院です。

川越胃腸病院は、望月院長のリーダーシップのもと
従業員満足、患者満足の高い病院として既に
有名な病院ですが、医療の安全や質の向上についての基盤がきちんとしていること
も見逃せません。他の病院と比べるとすぐれている面があることにおごらず
成長し続けています。今回のSクラス認証のチャレンジにおいても
改めてプロセスマネジメントや指標設定の意味を更に深いレベルで
理解し、経営を進めています。

長田病院は、福岡県柳川市にある病院です。
現在の木下院長になって、経営チームを刷新し、理想の姿を
チームで実現していく体制を作り上げている病院です。
オーソドックスなマネジメントなので特徴が紹介しにくいのですが、
新人看護師の退職ゼロをい実現した組織としての成長や、
クオリティクラスでの学習を通じた成長は
目を見張るものがあります。

福井県済生会病院は従業員数1000名を越える大型病院です。
これまでもISOをBSCを連動した独自のマネジメントシステムを作り上げ
大組織でのマネジメントの方法論を提供してきた病院ですが、
クオリティクラスと出会い、より一層の従業員のやりがいを満たす
環境整備を重視し、成長発展した組織です。
田中院長が率先して現場を回るなど、対話を大事にしている病院です。

上記病院は、病院だけではなく、民間企業、特に専門職の多い組織での
マネジメントに非常に参考になると思います。

まずは3病院の皆さんに、認証のお祝いを述べたいと思います。
環境が変化する中でも、今後もSクラス認証が継続できるような
マネジメントを追及され、地域の医療の中心的な役割を担っていただく
ことを期待しています。
また、クオリティクラスとしては、
更なるハードルも準備し、皆さんのクオリティジャーニーを
サポートしていきたいと思っています。

なお、ご興味のある方はシンポジウムがありますので、
ぜひご出席下さい。
http://www.jhqc.jp/news/2011/7/6_2.html

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