子宮頸がんは予防できる

今日、埼玉県民フォーラム「子宮頸がんは予防できる」に出席した。

結論からいうと、子宮頸がんは他のがんと全く異なる次元にいる。つまり、予防できる「がん」なのだ、ということである。子宮頸がんは、誰でもおこるヒトパピロウィルス(HPV)の感染のうち、10%が進行し、そのうちの10~20%が子宮頸がんを発症するそうだ。そして検診を受ければ、「がん」がわかるのではなく、感染が進行しているかどうかの時点、つまりがんが発症する以前で発見できるそうだ。ところが、日本の検診率は25%程度、他国は60~80%である。情報がきちんと提供されていないことの問題は大きい。
特に、若い20代の受診率が低く、20代の発生率が増えていることに大きな問題がある。

また、世界109カ国で認可されているワクチンを活用すれば、さらに予防の率が高まる。性交渉を経験する前の12歳前にワクチンを打つと予防率は高まるといわれている。ワクチンの認可は、今年から来年になるらしい。ワクチンを打つために寄付をしているアフリカが子宮頸がんのワクチンを打っているらしい。

シンポジウムでは、東大医療政策人材養成講座(HSP)の研究仲間長沼市長から、ガン検診のために地方交付税の金額を増やしたと総務省は言っているが、複雑な制度で、結果的に市町村レベルで交付金が増えるわけではないようだ。

ワクチンを適切な年齢でうち、初めての性交渉から3年たってから検診を続ければ、子宮頸がんはほとんど予防できるとのことである。女性の皆さん、検診を受けましょう。

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