日本版医療MB賞研究会(12月) 

 今回の講師はリコーでCS経営を推進してきた田村均さんです。経営品質の教育の企画準備や審査員研修、日本経営品質賞の制度検討委員会などでご一緒しながら、CSについて、大企業でCSを進める方法などを色々と教えていただいた大先輩です。

 今回も楽しくもためになる田村節が炸裂しました。

いわく、

「お客様は価値で買う時代ではなく、価値観を基に購入する時代」
「お客様第一主義は経営理念、CSは経営戦略」
「CSは会社で初めてやるのだから、役員に伺いを立ててもゆがむだけ、成功している外の人にこれでいいか計画を確認した」
「元気でない人が来るという前提で病院のハード・ソフトを考えていない」

 医師や看護師の確保が難しいという質問には、「専門性」と「個人かチームか」というニ軸のマトリクスで専門性が低く、個人で仕事をする人は「お金」を気にする。専門性が低くてチームで仕事をする人は「上司/上下関係」を気にする。専門性が高く、個人で仕事をする人は「使命」を大事にする。専門性が高く、チームで仕事をする人は環境を大事にする、と説明し、専門性の高い集団であればやりがいがあり、環境の良い病院にいきたいと思うのではないか、経営品質をやることが一番の近道ですね、というお話でした。

 田村さんらしく病院向けに話をアレンジせず、企業で説明するのと全く同じ話をしたことが参加者の心を打ったようです。参加者のCSを高めてよい病院にしたいという思いが一段と熱くなった一日でした。

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