力と愛のバランスを取る

集団は、メンバー構成の多様性とメンバーによる情報へのアクセスという条件が満たされる場合に集合知を発揮する。この条件を満たすには、チームに入れ物、場が必要である。

認めるというのは、他人とその利害と価値観を受け入れるということである。

人の利害関係は問題じゃない。ある人の利害が別の人の利害を圧倒する場合にだけ、それは問題になる。

他社の関心事を理解し、それを自分の課題と結びつけることのできる人は、自分の関心事だけを追求する人には与えられない力のソースを手に入れることができる。人間関係の中他社によって影響されるということは他者に影響を及ぼす力があるということの表れにほかならない。相関的な力は限定されず、不和も生まず、無限で求心力がある。あなたが力をつけるにつれて、あなたとの関係のある人たちもそうなる。その人たちが力をつけるにつれて、あなたもそうなる。これが、支配ではない、相関的な、連帯によって得られる力である。

「力から愛へ」「愛から力へ」という動きを集団でリズミカルに繰り返す。

「力から愛へ」の動きによって、担い手はシステムをもっとはっきり見られるようになる。システムは、変革の担い手自身の一部であり、担い手の役割はその中にある。「愛から力へ」では、個人と集団の行動を引き受ける助演者が必要になる。

・力と愛に注意を払い、力と愛を連携させつづける
・自分の弱いほうの衝動を鍛え、強いほうの衝動を取り込むことで、バランスを取る
・二つの衝動をよどみなく切り替えながら前進できるように練習し、二つの衝動が一体のものとなるようにする

悪いほうの足をかばうために身についた習慣を、意識的に忘れなければならない。自分の体は完全だ、信頼できる、と思い出すことが必要だ。弱いほうの衝動を治すには、傷つけられたり、傷つけたりすることから身を守るために身に着けた習慣を意識的に忘れなければならない。これには時間がかかり、かなりの努力もいる。

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